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フォードの競争力強化、クライスラーとゼネラル・モーターズの競争力低下

2分で読む|2009年3月

ジュリー・エンツヴァイラー

この1年間で、日産自動車とフォード・モーターのウェブサイトは、消費者の関心を高める兆しを見せている。のウェブサイトは、2008年1月と2009年1月のユニークビジター数を比較すると、消費者の関心が高まっていることがわかる。サイト訪問者の前年比増加率では、日産N.A.が14%増、フォード・モーターが9%増であった。 クライスラーLLCはサイトトラフィックが26%減と最も急減し、次いでゼネラル・モーターズ(17%減)、トヨタ自動車販売(11%減)、本田技研工業(5%減)であった。

自動車メーカーのウェブトラフィック動向

2008年1月には、クライスラーLLCのサイト訪問者は、ゼネラルモーターズのサイト(24%)も訪問または重複しており、フォード・モーターズ(22%)、ホンダ・モーターズ(15%)、トヨタ自動車販売(14%)、日産N.A.(9%)のサイトがこれに続いた。2009年1月、クライスラーのクロスショッピングは、ゼネラル・モーターズが16%、フォード・モーターが3%と、大きく変化した。ネット上での議論をさらに分析すると、クライスラーの製品、リーダーシップ、将来の存続可能性に対する消費者の信頼が低下していることが明らかになり、潜在的な販売への脅威となっている。

興味深いことに、フォードはトヨタ、日産、ホンダの強力な競争相手となる兆しを見せている一方、クライスラーやゼネラル・モーターズとの視聴者の重複は少なくなっている。2008年1月には、トヨタ自動車販売のサイトを訪問した消費者の約15%がフォード・モーターのサイトにもアクセスしていたが、2009年1月には20%に増加した。日産N.A.のサイトも同様に、フォード・モーターとの重複が20%から27%に増加した。

自動車メーカーの観客の重複

この消費者行動の変化は、フォードの製品改良によるものなのか、フォードが政府からの救済金受け取りを拒否したことによる消費者の自信の表れなのか、あるいはその両方なのか。ネット上の議論では、フォードの強力なリーダーシップと救済金拒否が、クライスラーやゼネラル・モーターズに対する競争優位性をもたらしていることが指摘されている。ゼネラル・モーターズとクライスラーの倒産の危機が強まる中、フォードは政府からの援助を拒否したことで、サイトのトラフィックだけでなく、オンライン・ディスカッションのセンチメントにおいても恩恵を受け続けるだろう、というのが私の仮説である。

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