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多様性を解剖する エスニック消費者を理解する

3分で読む|2011年5月

シェリル・ピアソン=マクニール地域社会・広報担当SVP

トッド・ヘイル、コンシューマー&ショッパー・インサイト担当SVP

見るものから買うものに至るまで、米国における民族間の行動は、グループそのものと同じくらい多様である。ニールセン・カンパニーが多文化の状況を詳しく調べたところ、消費者が同じリソースをどのように使い分けているかが明らかになった。調査結果によると、アフリカ系アメリカ人はテレビ中心で、ヒスパニック系はスマートフォンに精通し、アジア系/太平洋諸島系はインターネットを多用している。小売業では、アフリカ系アメリカ人が最も頻繁に買い物をし、ヒスパニック系は買い物の頻度は低いが消費額は他より多く、アジア系/太平洋諸島系はお買い得品やキャンペーンを最も活用している。

多文化マルチメディア

アフリカ系アメリカ人のテレビ視聴時間は1日6時間54分で、アメリカ全世帯の平均が5時間11分であるのに対し、アフリカ系アメリカ人は最もテレビ視聴時間が長い。アフリカ系アメリカ人世帯の30%以上が4台以上のテレビを持ち、プレミアム・ケーブル・サービスへの加入率が高い。携帯電話では、他のグループより音声通話分数が多い(月1,261分)。

ヒスパニック系住民のスマートフォン利用率は非常に高く、全人種・民族の中で最も多く(月943通)、モバイル・バンキングなど幅広いモバイル・アクティビティを利用している。スマートフォンの普及率は45%に達し、アジア系アメリカ人の利用率に匹敵する。

アジア人/太平洋諸島人は、PCおよびインターネットを最も積極的に利用しており、2011年2月のPC利用時間は、全国平均ニールセンについて 55時間に対し、ほぼ80時間であった。ニールセンについて また、他のどのグループよりも多くのインターネット・コンテンツを消費しており、2月には3,600のウェブページを閲覧した。 テレビ視聴時間は最も少ないが(1日3時間14分)、オンラインビデオのストリーミング視聴時間は最も多く、2月の平均視聴時間は10時間39分で、全体平均の4時間20分の2倍以上である。

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多様なニーズに対応するさまざまな小売チャネル

アフリカ系アメリカ人は、他の人種に比べて買い物の頻度は高いが、1回の買い物や年間消費額は少ない。 他の世帯に比べ、アフリカ系アメリカ人は食料品店やスーパーセンターといった主要なチャネルへの買い物は比較的少ないが、ドラッグストア、ドル・ストア、コンビニエンス・ガス・チャネルといった小規模な小売店では頻繁に買い物をする。 基本的な食料品、ノンアルコール飲料、パーソナル・ケア製品、美容ケア製品への支出は米国平均を上回っている。

ヒスパニック系は 他の人種に比べ、買い物の頻度は低いが、1回の買い物や年間消費額は多い。 英語を好むヒスパニック系住民は、スーパーセンター、量販店、ドラッグストアでの買い物頻度が高く、スペイン語を好むヒスパニック系住民は、ドルショップ、コンビニエンスストア/ガソリンスタンド、倉庫型クラブへの買い物で、英語を好むヒスパニック系住民を上回っている。ヒスパニック系世帯は、乾燥野菜や穀物、ショートニングオイル、小麦粉、調味料やスパイスなどの主食に、米国平均よりも不釣り合いに多くの金額を費やしている。また、男性用および女性用の美容用品やベビー用品も、米国の平均消費者より多く購入している。

アジア人/太平洋諸島民は、非ヒスパニック系白人よりも頻繁に買い物をすることで、1回あたりの支出額が若干低いことを補っている。 また、アジア系アメリカ人が最も得をするのは、31%近い買い物をすることである。アジア系/太平洋系アメリカ人は、米国平均と比較して、生鮮食品、ナッツ類、ドライフルーツ、パスタ、ヨーグルト、スープ、ジュース&飲料をはるかに多く持ち帰る。 出生率が高いため、ベビー用品の売上が偏っている。 スキンケアや口腔衛生への支出も平均を大きく上回っている。

エスニック消費者の動向

詳細はニールセンのデジタル・アメリカン・ファミリー・レポートを参照。

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