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レポート アフリカ系アメリカ人は今も元気で成長中

3分で読む|2012年9月

米国最大の少数民族であるアフリカ系アメリカ人は、米国文化に多大な影響を及ぼしている。2015年までに1兆1,000億ドルに達すると推定される購買力を持つ黒人消費者は、社会トレンドやメディア消費の最前線にいる昨年ニールセンと全米新聞協会(NNPA)が共同で発表した「アフリカ系アメリカ人消費者の現状レポート」の第2弾である

ニールセンは、アフリカ系アメリカ人の消費者層が独自の多様性を持っているいくつかの要因を特定している。テクノロジー、ソーシャルメディア、オンライン接続といったダイナミックな影響要因によって、黒人消費者層はその総合的なパワーと影響力を活用することができる。多大な可能性を秘めたこのセグメントは、企業や広告主にとって豊富なビジネスチャンスを秘めており、黒人消費者を理解することは非常に重要なニーズとなっている。

アフリカ系アメリカ人の消費者に関する主な調査結果は以下の通り:

  • アフリカ系アメリカ人の消費者は購買力がある。ニールセンの特定市場地域(DMA)では、黒人人口が多く、高収入の黒人世帯が多いという相関関係がある。例えば、ワシントンD.C.のDMAは、アフリカ系アメリカ人が25%を占め、アフリカ系アメリカ人の世帯所得の中央値が全米で最も高い地域である。
  • アメリカの集団的な高齢化にもかかわらず、アフリカ系アメリカ人の人口は依然として若い。アフリカ系アメリカ人の平均年齢は、アメリカ人全体よりも14%若い。アフリカ系アメリカ人の年齢の中央値は32歳で、黒人人口の54%が35歳以下である。
  • アフリカ系アメリカ人は、今度の選挙に関心と影響力を持っている。アフリカ系アメリカ人の約71%、2800万人が投票年齢に達している。他の多くのアメリカ人と同様、黒人の消費者も候補者の情報を得るためにインターネットを利用している。予備選挙期間中、アフリカ系アメリカ人の政治情報源は、候補者の公式サイトやオンライン新聞・雑誌などであった:78%がbarackobama.comを、50%がオンライン雑誌を、25%がオンライン新聞を候補者情報のために選ぶ傾向があった。
  • アフリカ系アメリカ人の消費パターンは、市場全体を示すものではない。アフリカ系アメリカ人は、買い物に出かける回数が多く、その分、1回あたりの支出は少ない。非黒人世帯に当てはまるように、黒人世帯の若い世代は、全体的な買い物回数の少なさを、1回あたりの支出額の多さで補っている。しかし、どのような場合でも、黒人世帯は非黒人世帯よりも1回あたりの支出が少ない。黒人世帯の総購入額に占めるブランド品の割合は82%であるのに対し、プライベートブランドは31%である。
  • アフリカ系アメリカ人は、セグメントに特化した広告を受け入れている。黒人消費者の81%が、黒人メディアで宣伝される商品の方が自分に関係があると考えており、アフリカ系アメリカ人の78%が、広告にもっと黒人モデル/俳優が起用されることを望んでいる。半数以上(51%)は、広告でアフリカ系アメリカ人が肯定的に描かれていれば、商品を購入すると考えている。しかし、アフリカ系アメリカ人のメディアに特化して費やされたテレビ、ラジオ、雑誌の広告費総額は、同時期に一般市場のメディアに費やされた広告費総額の約1%にすぎず、その額は約2兆1,000億ドルに達している。

アフリカ系アメリカ人消費者に関する詳細は、ニールセンの「アフリカ系アメリカ人消費者」をダウンロードしてください:Still Vital, Still Growing 2012 レポートをご覧ください。

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