物事は変われば変わるほど、変わらない。そして、本業界は進化を知らないわけではないが、書かれた言葉は依然として人気がある。
2013年、物理書籍の売上は好調を維持し、印刷書籍の消費量は前年から微減にとどまった(2012年の『フィフティ・シェイズ』と『ハンガー・ゲーム』の大ヒット3部作の成功を考慮しても)。また、古くから親しまれている作品の売れ行きも引き続き好調だ。例えば、スパイ小説やスリラー小説で知られるトム・クランシーは、2013年だけで553,000冊を売り上げた。
電子書籍の成長は鈍化し、市場は成熟した。とはいえ、アメリカ人の半数以上がスマートフォン、タブレット、電子書籍リーダーをそれぞれ所有している。そして、技術革新はまだ終わっていない。
その結果、多くの作家、出版社、小売業者、流通業者、サービス・プロバイダー、そして特に消費者にとっては、テクノロジーや市場の変化などによる課題が、昨年は大きなチャンスの源となった。