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米国のヒスパニックはスーパーモバイル、スーパーコンシューマーである

2分で読めるシリーズ|2015年9月

米国のデジタル消費者全体を見渡すと、ヒスパニック系住民は現在、最も熱心なスマートフォンユーザーとなっています。最新のTotal Audience Reportによると、彼らはアプリ、オーディオ、ビデオ、ウェブなどの目的で、週に14時間以上携帯電話を使用しています。また、通話を含め、携帯電話で行うその他のことに関しても、同じ傾向があるようです。

例えば、Nielsen Mobile Insights によると、ヒスパニック系モバイルユーザーの平均的なモバイルプランの利用時間は月間 658 分であり、全消費者の平均である月間 510 分を大幅に上回っています。ヒスパニック系のサブグループ別に見ると、バイリンガルのヒスパニック系住民が、モバイルデバイスでの通話時間が月 762 分以上と、使用時間の点で圧倒的に多いことがわかります。

このようなモバイル利用率の高さは、ヒスパニック系住民のモバイルサービスプロバイダーに対する満足度の高さと相通じるものがあります。すべての多文化グループと比較して、ヒスパニック系住民は常に自分のデバイスとキャリアに最も満足しています。このように満足度が高いため、端末や通信事業者を変える「スイッチャー」になる可能性も低く、ヒスパニック系住民は自分たちが好きでよく知っているブランドを使い続けていることが伺えます。

モバイルの総合的な観点から見ると、ヒスパニックはスーパーコンシューマーになりました。彼らのモバイル機器の高い使用率とエンゲージメントは、モバイル関連企業にとって興味深いビジネスチャンスとなります。2020年までに米国の人口増加の半分以上を占め、2060年までには85%近くを占めると予想されるヒスパニックの消費力は、現在1兆4千億ドルですが、さらに拡大することが予想されます。

このようなスーパーコンシューマーは、デバイス、アプリ、キャリアを問わず、モバイル世界のあらゆる場所で活動するマーケティング担当者や広告主にとって、非常に熱心で非常に価値のある消費者の注目を集める機会を提供します。

メソドロジー

本記事の考察は、2015年第2四半期に行われた、モバイル市場の動向や意識に関する国内最大規模の調査「Nielsen Mobile Insights」から得られたものです。

  • Mobile Insights は、年間 30 万人以上のオンライン回答者を対象に、ヒスパニック系住民と非ヒスパニック系住民の意識、行動、利用状況を詳細に追跡調査しています。
  • モバイルインサイトのスペイン語版は、ヒスパニック系の主要25市場で電話による調査を実施
  • 毎月実施。四半期ごとに 10,000 人のヒスパニック系回答者、オンライン調査。四半期ごとに 6,000 人のヒスパニック系回答者、スペイン語を話すインタビュアーが行う電話調査。四半期ごとに 4,000 人のヒスパニック系回答者

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