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COVID-19 猛威の最中、全てのマーケターが自問すべきこと

1分で読めるシリーズ|ニールセンメディア グローバルコマーシャルプレジデント マット・オグレディ氏|2020年3月

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために「動かない」ことが求められている昨今、外出を控えて自宅待機する消費者の意識や行動がブランドに影響を及ぼしている。

テレビは、企業やそのブランドに対する消費者のロイヤルティを向上させるのに優れた媒体だ。現在の社会情勢を踏まえ、マーケター予算を削減しながら自社商品やサービスを買ってくれる生活者とのエンゲージメントを引き続き維持、強化しなければならない。このようにマーケティングやメディア計画の転換を迫られる背景には「メディア接触の増加」および「広告予算の減少」 2つの主なグローバルトレンドがある。

生活者によるメディア接触の増加

メディアとの接触は明らかに増加している。19の感染状況や感染対策は国によって異なるため、テレビに対する生活者のエンゲージメント度合も様々だが、ひとつ確実に言えることは、covid-19の感染拡大や自主隔離が進むと同時に、1視聴者当たりのニュースやエンターテインメント番組の視聴時間が長くなること。

生活者のテレビ視聴時間が長くなっていることを受け、マーケター以下を自らに問いかける必要がある。

  1. どのように自社コンテンツに手を加え、新たなオーディエンスにリーチするべきか? ローカルエリア、新たなグラフィック属性や興味・関心を持つオーディエンスにリーチするための新たな戦略を構築することで、生活者の関心をより長く引き付けることが可能になる。
  2. 「プライムタイム」の価値が変化しているか? ソーシャルディスタンスを取り入れる生活者にとって、「プライムタイム」今後も時間帯であり続けるか?
  3. スポーツは、最も視聴者のエンゲージメントが強いテレビコンテンツ。スタジアムの閉鎖や試合のキャンセルが相次ぐ中、放送局はスポーツに取って代わるコンテンツの発掘を迫られている。


広告量の減少

欧州におけるパンデミックの震源地となってしまったイタリア同国の広告量に対するcovid-。19の影響を把握することで、マーケッターそれぞれの市場における広告量の運命を予測することができるニールセンの広告統計AdIntelによると、過去のテレビ広告量(2019年1月から3月8日と2020年同時期の比較において、イタリアでは広告量が5%減少した。42%)と運輸・観光(67%)。英国でも同様の傾向が見受けられる、昨年同時期比の広告量は-3%。2%、オランダ +4.5%)。

興味深いことに、インドでは欧州でのテレビ広告量の傾向に対して「はずれ値」が計測されている。

マーケッター以下の質問を自らに問いかけ、広告メッセージの見直しを行うべきではありません。

  1. ブランドロイヤルティを醸成する広告を通じて、どのようにして一定の顧客を獲得するか?自社ブランドがコミュニティに貢献していることを発信する、あるいは自社製品の新たな使用法(レシピ、DIY、衛生、夢中になる手作業など)を啓蒙すること、長期的に顧客の利用を増やすことができるのではないか。旅行業界が受けている大打撃を緩和するために、航空会社は各国の政府に組んで国外にいる自国民へのフライトの提供、キャンセル方針の変更、予約したフライトの延期やロイヤルティプログラムの期限延長などをしている。
  2. COVID19という見えない敵を体験している生活者に対し、どのようにして自社ブランドとの関わりを持たせるか、3月8日にイタリアで掲載された鉄道サービスの広告では、人々が抱擁している様子が描かれていた。

COVID-19 は、メディアエコシステムに対して深刻な脅威となっている。 

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