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新型コロナウイルス禍におけるデジタルコミュニケーションを考える

1分で読めるシリーズ|ニールセン デジタル シニアアナリスト 高木史朗|2020年4月号

新型コロナウイルス(covid-)19の影響により、世界的に消費者の行動は大きな変化をしています。

消費者が外出を控え、長期間にわたって自宅で生活するようになったこと、デジタルメディア業界も大きな影響を受けています。実際に、今後のプロモーションをすべて見直すことになったというデジタル担当者の声も聞こえてきます。

生活者のメディア消費時間の増加

どのメディア消費時間の増加が確認されています。各国に共通するテレビ視聴時間の増加、特にニュースコンテンツおよびエンターテイメントコンテンツの視聴時間が増加しています。視聴時間の増加は日本のデジタルコンテンツ視聴においても同様の傾向が出ています。

このようなメディア視聴時間の増加は、これからのメディアプランを考える上で、以下のような様々な変化を考慮する必要があります。

視聴者層の変化

これまでと比べると、特に学生や会社員の在宅時間が大きく増えているため、利用しているメディアの変化属性ごとにも大きく異質です。

視聴時間の変化

これまでは、学校で1日中外出するための通勤・通学に費やされていた時間にも、自宅で自由にコンテンツを視聴できる人が増加しているため、テレビのプライムタイムやデジタルの利用時間のピーク(これまでは8時~9時ごろ)がもっと早い時間から始まって考える必要があるかもしれません、これまで異なったモーメントでコンテンツを視聴していることを想定する必要があるのです。

視聴コンテンツの変化

各国のニュースやエンターテイメントコンテンツの視聴時間が増加している傾向が見られていますが、外出規制が引かれると視聴するコンテンツが更に変化していく可能性が考えられます。

デジタル広告出稿量の減少

一般的に不況や今後の経済が不透明な時には、広告出稿予算は停止・延期・削減されることが多いですが、多くの国で実際に3月以降の広告出稿量が減少している傾向が見られています。

デジタルジャパン

それは、今回の事態はデジタルだけにとどまらず、ブランド担当者としては、外出規制に伴う販売数への影響等から、今後の広告予算の見直しや、屋外広告の効果が減少するために、コストのかかるリアクション、マイナスイメージのニュースが増えたことで広告内容の見直しや出稿先の変更など様々な変更を行っているところでしょうか。

日本ではまだあまり見られませんが、海外ではソーシャルディスタンスが広告を出稿し、手の洗い方を紹介するコンテンツを提供します、ブランドとして社会に貢献できる情報を発信している事例が多く見られます。また、社会全体としては出稿量が減少すること、広告出稿単価の下落やシェアボイスの向上など、デジタル広告を配信する上ではメリットが増えることが予想されます。

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