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有料インターネット動画サービスにおけるプロダクトプレイスメントで若年層にリーチ拡大

0分で読む|ニールセン デジタル アナリスト マ・ピンチュアン|2021年5月

2020年は引き続き、有料インターネット動画サービスにとって好調な一年でした。アンドアドレポート2021(ニールセンビデオコンテンツ&広告レポート2021)」によると、インターネット利用者における有料サービスの利用率は36%となっており、2019年から6ポイント増加しています

多くの有料インターネット動画は広告無しでサービスを提供しているため、このようなサービスでは広告を通してブランドが消費者とコミュニケーションを取ることはできません、一つの方法として、ブランドはプロダクトプレイスメントを活用することで消費者にリーチすることができます。

有料インターネット動画は若年層に愛用されている

近年、有料インターネット動画サービスは利用拡大が進んでおり、特に若年層ではその人気が高まっています。

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次に、有料インターネット動画の視聴時間についても、若年層ほど長時間利用している人の割合が高くなっています。

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ブランドコミュニケーションの場としての有料インターネット動画サービスの効果

当然ながら、1人の人々の時間は限られているため、有料インターネット動画を長時間利用する消費者は、他のメディアの視聴に当てる時間が減少することになります。

こういった従来のメディアから有料インターネット動画視聴へのシフトが明らかになっている中、ブランドが若年層の消費者とコミュニケーションを取る方法の一つとして、有料インターネット動画サービスにおいてブランドを表現させる、プロダクトプレイスの活用が考えられます。

実際、ニールセメントがアメリカで調査をした結果によると、このプロダクトプレイスメント(別称、ブランド・インテグレーションを活用することによって、リアルタイムでテレビを視聴しない消費者にもリーチできることがわかりました。4つのブランド・インテグレーションとして登場しています。宴会ビール)」、番組開始から4週間で21歳以上の視聴者に対して、約1億7000万インプレッションを獲得しました(図表3)。

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また、有料インターネット動画サービスの利用が若年層ほど多く、プロダクトプレイスメントにより購入意向が向上する結果も明らかになっています。ニールセンのトータルオーディエンスレポートによると、49歳以下の年代において50%前後の消費者が、有料インターネット動画コンテンツの中で使われている商品に対し、購入意向を示しています(図表4)。

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今回は、若年層をターゲットとした有料インターネット動画サービスでのプロダクトプレイスメントの事例を紹介しましたが、今後、これらのサービスが他の年代にも広く活用されるようになった場合、他の年代にリーチするメディアとしても活用できる可能性が出てくると、このように消費者のメディア視聴スタイルの変化に応じて、常にコミュニケーションのメディアと方法をアップデートすることが重要です。

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