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ベトナムはさらに発展が期待できる市場 ~生産拠点からアジアの主要市場へ~

1 minute read | September 2019

・急速な都市化と購買力の向上により、さらなる成長が予測される・トラディショナルトレードが主流だが、モダントレードも拡大を見せている

東京、2019年9月4日 – 市場調査およびデータ分析のグローバルカンパニーであるニールセン・カンパニー合同会社は、小売業および製造業に携わる日本企業の海外市場進出とさらなる成長をサポートするマーケット・エントリ・ソリューションを提供しています。現在、ベトナム市場に関する流通の概要、消費者の傾向、ショッパー・トレンドなどについての最新情報への問い合わせが増加しており、ベトナム市場はさらに注目に値する市場になっています。

ベトナム統計局(SGO)によると、ベトナム市場は東南アジア諸国でもGDPではもっとも成長率の高い国です。2018年第4四半期では、ベトナムのGDPと日用消費財成長率は7.1%となり、ミャンマー(6.2%)、インドネシア(5.2%)、マレーシア(4.7%)よりも高い数値を示しました。業種別では、サービス業(3.0%)、工業(3.5%)、農業(0.6%)となっています。

都市化が消費の拡大に貢献

近年は、総人口9,600万のうち、郊外地域に居住する6,200万の消費者の購買力の上昇に注目が集まっています。急速な都市化により郊外地域に居住する消費者の所得は、月当たり2011年の40米ドルから2016年には80米ドルと倍増、2020年には140米ドルに達すると予測されており、購買力は拡大の一途をたどっています。

高級品などの高価格品のセグメントが形成されつつある

経済発展に伴い、ベトナムの消費者の健康関連製品と高価格品への関心が高まりを見せています。ニールセンがコンファレンスボード(全米産業審議会)と共同で発表した2018年第四四半期「消費動向指数(CCI: Consumer Confidence Index)」によると、回答者の43%が「健康」を最大の関心事項のひとつとして挙げており、グローバルの平均値22%を21ポイント上回りました。高価格品に関する調査では、35%の回答者がプレミアム製品を自由に購入できると回答、アジア太平洋地域の平均値18%を大幅に上回っています。利便性に対する関心も高く、ニールセン・ショッパートレンドレポートによると、56%が「時間節約のために、少々費用がかかっても構わない」と答えています。

トラディショナルトレードが主流だが、モダントレードの成長も

ベトナムの流通市場ではトラディショナルトレードが主流ですが、モダントレードも急速な成長を見せています。2017年から2018年でトラディショナルトレードの成長率は5%に留まったのに対し、モダントレードは14%拡大、小型店舗やコンビニエンスストアにおける消費財の販売が際立った成長を見せたことが明らかになっています。

ニールセン・カンパニー合同会社 社長 ルーク・バーウェイは「ベトナム市場進出に際しては、目的、市場のニーズ、カテゴリ特性に合致した流通戦略が不可欠です。現状ではトラディショナルトレードが引き続き主流であり、eコマースに関してはしばし静観する必要がありますが、オンライン戦略におけるアセットマネジメントや消費者タッチポイント・マーケティングの準備を進めておく必要があると言えます」と述べています。

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ニールセンについて

Nielsen Holdings plc(NYSE: NLSN)は世界最大級のマーケティング調査&データ分析の会社として、世界規模の消費者と市場における最も完全で信頼されたインサイトを提供しています。私たちのアプローチは独自のニールセンデータと他のデータソースを結び付けることで、今何が起こり、今後何が起こるのか、そしてこの知識に基づいてどの様に行動するのがベストなのかを世界中の顧客が見出すお手伝いをします。ニールセンはメディア、広告、小売りそして日用消費財産業が直面する最も重要な問いに答えるための新しい方法を開発し続けながら、90年以上に渡り科学的な正確性と革新性に基づくデータと分析を提供してきました。S&P 500企業として、世界人口の90%を網羅する100ヵ国以上に拠点を有しています。詳細は当社ウェブサイトをご覧ください:www.nielsen.com